【開催報告】新時代のリーダーを育てる「坂本塾」

新任師長からベテラン師長まで、すべての看護師長が課題や悩みを共有し、看護師長という仕事を楽しんで取り組んでもらえるような場として全2 日コースで開催されました。その模様と1 期生の声をお届けします。

8月19日(土)に行われた第1日目では講義「わくわくするマネジメントをしよう!」と題し、講師の坂本すが先生(東京医療保健大学)より師長としてマネジメントを楽しむコツについてお話いただきました。
その後のグループワークと意見交換の場では、「師長になってから直面した組織運営の壁をどう乗り越えたか」について共有し、課題解決について参加者全員で討論しました。
10月21日(土)に行われた第2日目のグループワークでは「現場で新たに感じたこと・やってみたこと」について共有し、各参加者の事例をもとに課題や悩みを全員で話し合いました。


1期生の声①職員ファーストで考える大切さ(看護師長 Y・N さん)

私は今年の4 月に師長になった新米です。先輩師長から坂本先生の講義を勧められ、坂本塾を受講しました。坂本塾では、病棟を働きやすい環境にしていきたいと考えていた私にとって学びの多い時間となりました。また、ほかの参加者の話が聞けたことも有意義でした。講義では「“職員ファースト”で考える」という話が印象的でした。そこで受講後、副主任以上に伝達講習を行い、職員を知ることの大切さを話し、各自の思いを語ってもらいました。そこでは意外な一面や考えが共有できました。

また、職員が気持ちよく働けるように環境整備を行いました。景色化してしまっていた掲示物やロッカーとは別の荷物置きを業務改善委員と一緒に整理しました。職員からは、職場が明るくなったと好評でした。副主任からは、整理された掲示板に「有難うボード」を作りたいとの提案があり実現しました。

職員のことをもっと知るために、積極的に自分から話しかけることを意識して取り組んでいます。そして、職員一人ひとりの個性を活かし、情報を共有し、相互に補い合うことで、よい看護実践ができた喜びや達成感を共有できるチームをつくりたいと考えています。

1期生の声②大事なことに気付かされた時間(看護師長 K・T さん)

「坂本先生は、私が大好きな先生! 絶対に参加する価値があるから」と看護部長に声をかけていただいたことがきっかけで参加しました。講義は先生からの問いかけで始まります。
「K・T さんは2 つの世界を持っていますか」
「はい、私は病院で働く看護師と医療やスポーツのイベントに携わる看護師としての2 つの顔があります。病院以外の人たちとの出逢いは視野が広がるきっかけになっています」
「2 つの世界を持つこと、そしてとにかく本を読みましょう」

先生の言葉は不思議と気持ちを穏やかにし、そして引き込まれるものでした。

日頃から「自分が動かず人を動かす外来のハブであれ」と指導を受けていましたが、待つことができない私はすぐに腹を立てて動いてしまうタイプでした。今回の学びから「自分を見つめること」「自分をさらけ出すこと」「スタッフに好かれようとしなくていいが、スタッフの思いや話に心を寄せられること」が大事だと気づかされました。受講後の心がけとして、自ら声をかけ、スタッフの話を聴き、イライラを引きずらないことから始めてみました。少し肩の力が抜けた私。坂本先生との出会いに感謝いたします。
(出典元:ナーシングビジネス2024年1号)

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