入職時に押さえておきたいキャリア形成の考え方

◆組織にも本人にも3年退職はデメリット
新卒入職者を一生懸命育成したのに3年たったら退職してしまう、という話はよく耳にします。工夫をこらし新人教育に取り組んでやっと独り立ちできるようになった3年での退職は、頑張って育成してきた先輩ナースはもちろん、管理者にもがっかりする出来事です。そして、何より本人にとっても長い看護職人生の中で大きなロスにつながると言います。

◆「石の上にも3年」はもう古い
年季明け3年で退職と決めて入職してくるスタッフは、3年をどのように考えているのでしょうか。かつては「石の上にも3年」という言葉がありましたが、今は、入職時から5年かけて専門職としてようやく認められる段階と言います。また、これを意識するかどうかで仕事の仕方やキャリア形成は大きく変わってくるのです。

◆入職時からキャリア形成について考える機会を
そこで、本セミナーでは、入職時からのキャリア教育の重要性を意識することで新人ナースの取り組みやキャリアの考え方を大きく変えられることを知り、その方法を習得します。多くの施設でキャリア教育に取り組んできた講師は「管理職がキャリア形成について改めて考え、意識することが大切で、これによって離職者が減り看護全体の質の向上にもつなげられるはず」と提言します。病院全体の医療の質向上、良い人的サイクルに転換させるためにはまず、管理職が効果的なキャリア形成を理解し実践しなければなりません。

濱田 安岐子(はまだ・あきこ)
NPO法人 看護職キャリアサポート代表
(看護師・国家資格キャリアコンサルタント)

▼出典元 メディカのセミナーWEB講義
2021年11月発売 入職時に押さえておきたい キャリア形成の考え方
https://store.medica.co.jp/item/190122294

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