看護管理サポート:メディカ出版

看護現場の課題別 データ活用ガイド:必要データを収集し読み解く! (ナーシングビジネス2025年夏季増刊) 

2025年7月、ナーシングビジネス夏季増刊号看護現場の課題別 データ活用ガイド:必要データを収集し読み解く!が刊行されました。
本書のおすすめポイントを、著者の瀬戸僚馬先生のメッセージとともにご紹介します!

データの集め方から迷う方に!

看護管理者をはじめ、医療現場のマネジメントを担うすべての人にとって、データは重要な経営資源です。
しかし、そのデータをどう集め、どう活用するかというノウハウは必ずしも体系化されていないので、多くの管理者は手探りで取り組んでいるのが実情ではないでしょうか。

まず身近なデータを手にとってみよう

看護管理者にとって、データは「問題解決の手段」といえます。
しかし、データを見なければ「そもそも何が問題かが明らかにならない」という一面もあります。
もっともこれは「鶏が先か?」「卵が先か?」という話に過ぎないともいえます。
ですから、まずはデータを手にとっていただき、そこから考えるのが現実的ではないかと思います。

問題点から使い方を“逆引き”できるからわかりやすい!

こうした「鶏か卵か?」という議論を一歩前に進めるために本書が登場しました。
まだ問題が明確になっていないと感じる看護管理者の方であれば、さまざまなデータを眺めながら、問題点を明らかにしていただければと思います。
逆に、解決したい問題点が明確な方は、辞書のように、問題点から「逆引き」する形でデータ活用方法を探していただければと思います。

東京医療保健大学 学長特別補佐/医療保健学部医療情報学科 教授
瀬戸 僚馬 

(本書「はじめに」より抜粋)

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目 次

【第1章 看護現場の課題にデータを活用するということ】
データ活用の目的と課題、仕組みづくりのポイント

【第2章 看護現場で活用するデータの種類】
「経営の質」「医療・看護の質」向上の視点から活用されるデータ

【第3章 看護現場の課題別 データ活用ガイド】
〈経営の質〉1 病院経営/病棟運営の課題
■1 入院患者数や平均在院日数をコントロールしたい
■2 外来患者数を増やしたい
■3 地域で競合している診療分野をすみ分けたい
■4 病床区分を見直したい
■5 医療用消耗品費のムダをなくしたい

〈経営の質〉2 看護部運営の課題
■1 人材を採用しても定着しない
■2 看護師欠員の補充がうまくいかない
■3 スタッフの時間外勤務が多い
■4 記録の重複が多すぎる
■5 他部署の応援に協力してもらえない
■6 看護補助者の業務が偏っている、業務量が把握できない
■7 タスク・シフト/ シェアが進まない

〈医療・看護の質〉1 患者ケアに関する課題
■1 退院支援が物足りない
■2 摂食機能訓練が物足りない
■3 クレームを減らしたい
■4 薬剤に関するインシデントが多い
■5 褥瘡発生数が多い
■6 転倒・転落の件数が多いので改善したい
■7 クリニカルパスの導入件数が伸びない

〈医療・看護の質〉2 地域医療に関する課題
■1 地域の高齢化率や独居率を知りたい
■2 地域の在宅・介護連携先を把握し情報共有を円滑にしたい

〈医療・看護の質〉3 人“財”の質に関する課題
■1 スタッフのモチベーションを可視化したい
■2 継続教育の進捗状況を把握したい
■3 看護研究への取り組み方を見直したい
■4 経営に興味を持つ看護師を増やしたい

【第4章 看護課題解決のためのデータ活用マネジメントの実践】
データを活用したマネジメントで目指す看護を実現する


必要データを収集し読み解く!
看護現場の課題別 データ活用ガイド
看護現場で起こるさまざまな課題を取り上げ、「解決のためのデータ」「集め方」「読み解き方」を解説。データ活用が大事とはわかっていても、どこからアプローチすればいいかわからない初学者向けに、身近な例を挙げて必要データとその活用方法についてやさしく解説する。
東京医療保健大学 学長特別補佐/医療保健学部医療情報学科 教授
瀬戸 僚馬 編著
メディカ出版 2025年7月刊行 
B5判 176頁 3,080 円(税込)
ISBN:978-4-8404-8705-4

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